「黒髪再生計画」カテゴリーアーカイブ

ナチュラルな黒髪への回帰

最近、また黒髪が戻ってきています。

一時は右も左もヘアカラーで女性グループのヒット曲ではないけれど、黒髪は絶滅状態。

確かに当初は髪の毛を染めるというのは気分や意識を変えること、また、他の女性との差異化を図ることに意味を持っていましたが、すぐに追従されると流行りごとでしかなくなってしまいました。

元々、日本人の顔立ちには黒髪が似合っていただけに、ただ髪を染めただけの無個性なファッションに囲まれると、返ってナチュラルな黒髪から自己主張が感じられますね。

でも、この艶があって美しい黒髪、一朝一夕で作れるものではありません。

ましてヘアカラーやブリーチで茶髪になっているところから黒髪に戻そうとすると途中で毛の色が変わってしまうので、結局、同じ色に染める人もいるでしょう。 続きを読む ナチュラルな黒髪への回帰

髪の構造はお寿司屋さんの干瓢巻き

ナチュラルなバージンヘアを取り戻すためには、まず髪の毛のことをよく知ることから。

髪の1本はとても細くてシンプルに見えますが、じつはとても複雑な構造と人体を守る役割をしているのです。

髪の毛の構造は簡単に言うと、お寿司屋さんで出される干瓢の細巻き(カッパ巻きでも鉄火巻きでもいいですが)のように三層構造になっています。

いちばん外側、海苔に当たるのが毛表皮(キューティクル)と細胞膜複合体(CMC)の領域で、キューティクル領域と呼ばれています。

ヘアケアでは常に登場してくる言葉ですね。

次の層、寿司飯に相当するのが毛皮質(コルテックス)とCMCの領域で、コルテックス領域と呼ばれます。 続きを読む 髪の構造はお寿司屋さんの干瓢巻き

髪のツヤは天然保湿因子のおかげ

では、それぞれの役目を調べてみましょう。

まず巻芯のメデュラですが、じつはこれ、どのような役目があるのかはっきりしていません。

毛髪によってはメデュラが部分的にない、あるいはまったくないこともあるのです。

しかし不必要なものかと言われると髪の毛全体の弾力やコシはメデュラを含めた全体の層で決まるので、一概に不必要とはいえないのです。

とにかく、現時点では不明な点が多いということ。

すべて分かっているようで何も分かっていなかったりするのが現代の科学で、なんだかその顕著な例ですね。 続きを読む 髪のツヤは天然保湿因子のおかげ

髪の透明感は健康なキューティクルから

最後に海苔の部分、キューティクルの役目について。

三層構造と説明しましたが、これはキューティクルだけのことで、じつはエピキューティクルとエキゾキューティクルの間にはA層という水分を弾く膜があり、エンドキューティクルの下には水分を通すinner層があります。

またキューティクルはウロコのように重なりあっていますが、重なった部分はCMCで保護されており、ここも脂質の膜やケラチンの層で構成されています。

ホントに複雑ですね。

このCMC、キューティクル同士を接着させ、毛髪成分の流出を防ぐという大切な役割を担っています。

キューティクルは無色透明で、筍の皮のように重なりあっており、表面に出ているのは全体の20%ほど。 続きを読む 髪の透明感は健康なキューティクルから

毛母細胞の分裂から髪は作られる

この複雑な髪の構造はどこから生まれてくるのでしょうか?

皮膚を見ると毛穴があって、そこから毛が伸びているのが分かりますよね?

もちろん毛髪も頭皮の毛穴から伸びているのですが、この毛穴の奥では毛髪よりも複雑な構造が働いているのです。

毛穴から出ている部分、つまり目に見えている毛髪部分は毛幹部、皮膚の下に隠れている部分を毛根部、毛髪が作られている部分を毛球部と言います。

まずは毛髪を作る毛球部から説明しましょう。

毛球部は表皮の下、真皮の部分にあり、玉ねぎのような格好をしています。

この玉ねぎ内部の底に毛乳頭があり、その周囲に毛母細胞があります。 続きを読む 毛母細胞の分裂から髪は作られる

1本の髪の寿命を表すヘアサイクル

重なっていったケラチンタンパク質の細胞はやがて核を失い、ケラチンを主成分としたタンパク質だけになります。

このケラチン、とても固いことで知られており、サイのツノや鳥類のクチバシなどもケラチンで作られています。

もちろん人間のケラチンとはアミノ酸構成が違っていますが、固いタンパク質という意味では同じ。

ケラチンは角の物質という意味で、これを和訳した言葉が角質。

ただし細胞の骨格として機能しているケラチンもあり、角質化したすべてがケラチンでないことは覚えておいてください。

本当に複雑ですね。 続きを読む 1本の髪の寿命を表すヘアサイクル

毛髪の育成には女性ホルモンが大きく影響

ここまでが簡単な髪の説明です。ちっとも簡単じゃない、と感じる人も多いでしょう。

でも、じつはもっと複雑な構造をしており、最低限の簡略化をしているのです。

この後、バージンヘアを再生するための方法を説明する時に、前述していた構造上の言葉が出てきますので一応、頭の隅に置いてください。

さて、これまでの説明で、ヘアサイクルは女性の方が長い、という点が気になった女性もいるでしょう。

これは女性としての機能が育毛に大きく作用しているからですね。

しかし男性でも、すべてがハゲるとは限りませんし、女性でも高齢になって薄毛で悩む人がいます。

この違い、じつは女性ホルモンの影響なのです。 続きを読む 毛髪の育成には女性ホルモンが大きく影響

エストロゲン不足から毛髪の衰えが始める

透明感は表面のキューティクル、黒々とした艶はコルテックスの天然保湿因子とメラニン色素。

これらを作り出すのは、毛乳頭が毛細血管から女性ホルモンや栄養素をたっぷり吸い上げて毛母細胞を活発に分裂させ、完全なケラチンタンパク質を送り出すというシステム。

これが美しいバージンヘアなのです。

したがって、これらのどの部分が欠けても美しい髪は作り出せないことになりますね。

では、本来のバージンヘアが作れなくなっていく原因を体内から見つけていきましょう。

まずは女性ホルモンのエストロゲン。

これは生理活性物質でとても微量ですが、血管を巡って女性らしい形成をつくる細胞に運ばれます。 続きを読む エストロゲン不足から毛髪の衰えが始める

自律神経の不安が原因でエストロゲンが減少

寝不足が続いたり、仕事で一生懸命になり過ぎて生理不順になったことは女性なら一度や二度は経験しているはず。

これ、自律神経が関係しているのです。

エストロゲンは卵巣の顆粒膜細胞や胎盤、副腎皮質などで生成されますが、この生成時間は副交感神経が活動する時間。

簡単に言うと体を休ませる時間ですね。

これが寝不足になると当然、交感神経が働いてしまい、エストロゲンの生成を阻害します。

排卵前はエストロゲンがピークに分泌されるのですが、これがピークを迎えないと体が排卵の時期ではない、と判断してしまうのです。 続きを読む 自律神経の不安が原因でエストロゲンが減少

過度のダイエットは毛髪を弱らせる

毛乳頭が毛細血管から吸い上げるのはエストロゲンだけではありません。

ケラチンタンパク質を作り出す栄養素がなければ健康な髪を生成することは不可能。

しかし過度のダイエットを行うと、髪まで栄養が届かなくなるのです。

ダイエットで栄養不足になると、交感神経は生命を維持させるように活動を行い、栄養素を生命活動に必要な体内機関に回したり脂質として貯蔵します。

また副交感神経は栄養素をできるだけ長持ちさせるために体の機能の動きを鈍らせようとします。

過度のダイエットを行うと日中でも眠いようなボーっとした気分になるのはこのため。

顔色が悪くなるのは寝ている時のように心臓機能を鈍らせて血流を遅くしている、つまり血行が悪くなっているから。 続きを読む 過度のダイエットは毛髪を弱らせる

ケラチン生成のためには良質のタンパク質を

髪を生成するケラチンタンパク質ですが、これは毛母細胞で作られたもの。

毛乳頭は栄養素を吸い上げますが、ケラチンというタンパク質は栄養素のなかにありません。

ケラチンはタンパク質に含まれている18種類のアミノ酸から生成されます。

つまり健康な毛髪を育てるためには、アミノ酸をたっぷり含んだ食事を摂取する必要があるわけですね。

もっともアミノ酸を含んだ食材を大量に食べたからといって、すべて反映されるワケではありません。

必要以上のアミノ酸は体外に排除されてしまいますが、それでも欠乏しているよりは摂取した方がいいでしょう。 続きを読む ケラチン生成のためには良質のタンパク質を

髪は体内の金属毒素を排出する機能を併せ持つ

シスチンの次に多く含まれているのがグルタミン酸。

これも上記の食材には多く含まれています。

他は一般的な必須アミノ酸と非必須アミノ酸なので、バランスのいい食事を心がければ採取できます。

やはり特徴はシスチンを多く含んでいることですね。

さて、上記で毛乳頭が吸い上げるのは栄養素とその他、と記しましたが、じつは毛髪、体内の金属毒素を排出する役目を持っているのです。

ヒ素や水銀、鉛など体内には金属毒素が微量に流れていますが、毛髪に含まれるシスチンは金属と結合しやすい性質を持っているため、血液中に流れる金属毒素を栄養素と一緒に吸い上げてくれるのです。 続きを読む 髪は体内の金属毒素を排出する機能を併せ持つ