「デザイン整理術」カテゴリーアーカイブ

片付けることは負のイメージ?

『片付けられない女』とか『断捨離』などという言葉が流行るほど、整理整頓が苦手な人は多いようです。

どちらの言葉も重いですね。

『片付けられない女』の背景にはADHD(注意欠陥・多動性障害)という病気が潜んでいますし、『断捨離』はヨガの修行を表す言葉とか。

なんだか負のイメージや苦行のようなツラさが感じられてしまいます。

もちろんADHDには治療が必要ですが、整理整頓が苦手な人まで自分は病気なのかも、などと強迫観念に駆られそうですね。

たかが部屋の掃除、何を大げさに考える必要があるのでしょうか? 続きを読む 片付けることは負のイメージ?

デザインの基本は使って快適なこと

ただ、単に掃除をしてものを片づけても、すぐに散らかってしまう。

そこに快適さのデザインがありません。

快適な部屋というのは機能的でなければならないのです。

忙しい時こそ、機能的であれば必要なものをすぐに取り出せ、よけいなものをしまうスペースを身近に用意しておけば効率のいい行動ができ、散らかる心配もないわけです。

これは部屋に限ったことではありません。

すべてのデザインは人が行動することに対して快適であることが前提なのです。

クルマ、家電製品、洋服や小物にいたるまで、デザインの基本は使った人が気持ちいいと感じること。 続きを読む デザインの基本は使って快適なこと

デザイン整理術はライフスタイルを基準に考える

もし、ものを片付けて機能的にするだけだとしたら、とても味気ない部屋になってしまいますね。

これはデザインではなくただの整理にしか過ぎません。

機能に加えて、その人の持つセンスが含まれていなければ快適な空間にならないでしょう。

整理された部屋は誰が住んでも同じ。

センスが生かされてこそ個性的でその人が快適とする空間が生まれるのです。

その個性の基準となるのがライフスタイル。

したがってデザインは自分のライフスタイルを反映できているか、という基準に沿って作成していきます。 続きを読む デザイン整理術はライフスタイルを基準に考える

整理の基準は概念でも物理的でもOK

ライフスタイルという抽象的な概念をどのようにデザインするのかはその人次第です。

イメージ的なものでも構いませんし、物理的なことでも問題ありません。

本人が『これが自分のライフスタイルを具現化した部屋のデザインだ!』と言ってしまえばいいだけのことですから。

ただ、基準は必ず自分のなかで設けるようにしましょう。

イメージ的なことならシンプルでもいいし(もっとも、シンプルを信条とする人は散らかさないでしょうけれど)、デコラティブに飾り立てたい、あるいはナチュラルテイストにしたいなど、いろいろありますね。

あるいは窓から差し込む朝日を存分に浴びたいから、そのためだけに部屋全体のレイアウトをする、なんていうのも素敵なライフスタイルのデザインでしょう。 続きを読む 整理の基準は概念でも物理的でもOK

部屋の整理もダイエットのようにシェイプアップ

部屋の整理はダイエットに似ています。

自分の理想の体重に近づけるためのシェイプアップですね。

たとえば5年間でついた余分な脂肪を1ヶ月で落とそうとすれば、体に負荷がかかってリバウンドは確実。

同じように1日で散らかった部屋なら短時間の掃除で済みますが、1年間も放置したままの乱雑を短時間で済まそうとすれば、必ず未整理部分が出てきます。

整理を行うと満足感が得られるので、未整理部分はまた1年間放置される可能性大。

ライフスタイル型デザイン整理術をダイエットで言うなら自分好みの体のラインにすること。

短期間で済まそうとせずに、時間をかけても構わないのでデザインを完成させるつもりで取り組みましょう。 続きを読む 部屋の整理もダイエットのようにシェイプアップ

部屋本来の目的を再確認する

部屋をデザインするためには、それぞれの部屋の目的を明確にすることから始めます。

たとえばキッチン。

料理の支度から後片付けまで行う場所ですね。

この動作を快適にするためには、安全性の考慮、動線の確保、行動の効率、収納の空間を優先することから始まります。

プロの調理場を見ると分かりやすいのですが、仕事中はどれほど散らかろうと、終業すると見事に片付いています。

これは衛生面や安全面からとても大切なこと。

火の元の回りはすっきり、足元が広いので動きやすく、料理を作る際には自分があまり動かずに必要な調理器具が手の届く場所にあること。 続きを読む 部屋本来の目的を再確認する

動線を明らかにして効率を考える

部屋のデザインをするにあたって、前述したように動線の確保はとても重要です。

たとえば機能的なデザイン設計されているオフィスでは、動線の最低ラインはメインの通路幅を1.2m、壁面に接したデスクではデスク後方を1.4m、デスク間のスペースは1.8m空けることで快適さが確保されるといいます。

これは肩幅45cmを基準として圧迫感のない空間演出から計算された値。

オフィスは不特定多数が出入りする空間ですからこれだけのスペースが必要になりますが、自宅でこれほどのスペースを取る必要はありません。

でも肩幅45cmを基準とした圧迫感のない空間は参考になりますね。

各部屋のデザインを考える際は、この動線空間を取り入れるために俯瞰平面図のラフスケッチを書くと分かりやすいと思います。 続きを読む 動線を明らかにして効率を考える

行動機能密集ゾーンを分散するために

動線で圧迫感のある空間を発見する方法はとても簡単です。

マーカーのラインが同じ場所を何度も通っているとしたら、そこには行動するための機能が集中している証拠。

機能のための道具類が集中していませんか?

ここはいわば行動機能密集ゾーンですね。

逆に現在の間取りのままで引かれたマーカーの位置で、動線があまり引かれていない空間はありませんか?

もし、あるとしたらそこはデッドスペース。

本来、デッドスペースは床下や壁内部など利用できない空間を指しますが、利用できる空間なのに動線が向かっていないのはデッドスペースと同じこと。 続きを読む 行動機能密集ゾーンを分散するために

まずはデッドスペースの整理から

整理する手順はどうしても目について効果がはっきりと分かるところから始めようとします。

これも整理という苦痛から逃れるための心理ですね。

いつも使う場所を整理すれば見た目がきれいになって整理したという達成感を得られます。

けれど、これは順序が逆。

本当に整理するためには、まず不要なモノを置くスペースが必要なのです。

整理するための下準備ですね。

流れとしては不要なモノを置くスペースを作る、決めた場所のモノを仕分けして開いたスペースに置く、その不要なモノを捨てるとデッドスペースと決めた場所の両方に空いたスペースができるから、次の決めた場所を整理する時に役立つ、というように、まず整理のためにはスペースありきなのです。 続きを読む まずはデッドスペースの整理から

処分はスペースを取っている大きなものから

とはいっても、ゴミは仕分けしないと出せませんね。

そこで、整理の苦手な人が必ずハマることがあります。

心当たりは誰にでもあるでしょう。

仕分けの品、ひとつひとつを吟味してしまうこと。

この時間、整理にとってはもっとも余分のように思えるのですが、これはこれで楽しい時間ですよね。

それぞれモノや紙のなかに詰まったその時の情景や感情が甦って、ほんのひと時のタイムスリップが味わえます。

この時間を楽しみながら、対象に対する思い入れ、あるいはライフスタイルを基準に仕分けしましょう。 続きを読む 処分はスペースを取っている大きなものから

エントロピーの増大を部屋に当てはめてみる

整理の苦手な人はゴミの出し方も下手です。

整理を後回しにすれば当然、ゴミを出すことはもっと後回し。

分別することも苦手ですから溜まる一方になり、これがひどくなるとゴミ屋敷になってしまいます。

まさにエントロピー(乱雑さ・散らかっている度合い)の増大です。

熱力学の第2法則を応用してみましょう。

整理されている部屋を元に考えるとよく分かります。

この整理されている部屋に一切手を加えなくてもホコリが溜まっていきますね。

何もしなくてもエントロピーが増大していきます。 続きを読む エントロピーの増大を部屋に当てはめてみる

素敵なゴミ箱を多く配置する

ゴミの出し方が下手な人でもゴミが好きというわけではないと思います。

ではどうすればゴミの出し方が上手になるか考えましょう。

ゴミを出す場合でも動線を考える必要があります。

ゴミ箱が1ヶ所にしかないと、そこまでゴミを持っていくのを後回しにし、結局、ゴミを放置してしまいます。

まずゴミ箱の数を増やすこと。

キッチンはもちろんトイレや風呂場、リビングでもソファや椅子の回り、机の下、寝室にいたるまでゴミ箱を設置して、いつでもゴミが発生した段階でゴミを捨てられる環境にします。 続きを読む 素敵なゴミ箱を多く配置する