「ソウルフード」カテゴリーアーカイブ

スウェーデンの過激なソウルフード

ソウルフード熟れ鮨の代表格、鮒寿司は強烈な臭気と言われていますが、臭気測定計では納豆とたいして変わらず、焼きたてのくさやの半分以下の臭気でしかありません。

世界の発酵食品には鮒寿司なんて幕下以下の横綱クラスがたくさんあります。

世界中が認める横綱といえばスウェーデンのシュールストレミングです。

春先、産卵期のニシンを樽の中に塩と一緒に漬け込み、1~2ヶ月後、まだ発酵状態のまま缶詰にして缶の中で発酵を続けさせます。

この缶詰を食べられるのは8月の第3木曜日からで、発酵が進んでいる缶は表面が発酵ガスで膨らんだ状態になっています。 続きを読む スウェーデンの過激なソウルフード

ごちゃ混ぜの意味を持つチャンプルー

沖縄はソウルフードの宝庫といっても過言ではありません。

日本と違って仏教が根付かなかったため、古来、肉食に抵抗がなく、家畜の豚肉が貴重なタンパク源となっていました。

蹄と鳴き声以外はすべてを食べる、という一物全体思想があり、豚肉はバラ肉を使ったラフテー、肋骨部分を煮込んだソーキ、耳の軟骨部分を食べるミミガー、豚足をじっくり煮込んだ足テビチ、さらに内蔵料理も発達しています。

沖縄料理でもっとも有名なのがチャンプルーでしょう。

簡単に言うと野菜炒めですが、その材料として用いられる野菜の名称をチャンプルーの前につけることが特徴です。 続きを読む ごちゃ混ぜの意味を持つチャンプルー

東京から失われたソウルフード

日本各地にあるソウルフードですが、首都東京に根付いているソウルフードはあるのでしょうか?

握り寿司?

確かに江戸時代の握り寿司は庶民の食べ物でした。

関西の押し寿司に対抗していろいろな魚介類のネタを下拵えし、味つけまでして好きなものだけをひょいひょい、とつまみ、長居をせずにサッと帰るのが握り寿司の粋な食べ方。

でも、今の時代、きちんとした寿司を食べようとしたら、とてもソウルフードの概念に収まる金額では無理です。 続きを読む 東京から失われたソウルフード

意外にも牛丼のルーツは横浜

横浜も開港という歴史から新しもの好きの街で、元来、郷土料理とかソウルフードとは無縁の街と思われる人も多いでしょう。

でも、意外なことに文明開化の明治初期、横浜には当時に相応しいソウルフードがあったのです。

それは牛鍋丼。

現在の日本が誇るファストフード、牛丼のルーツは横浜にあったのです。

明治時代に入ると横浜に外国人居留地ができ、それら外国人のための食生活を満たすべく、牛の屠殺場が横浜の海岸通りに設けられました。 続きを読む 意外にも牛丼のルーツは横浜

人と人のつながりを再確認する料理

ソウルフード発祥の地、アメリカに戻って。

ソウルフードを前にした黒人たちはファミリーディナーの前に必ず全員が手をつなぎ、輪を作って祈りを捧げます。

その祈りはキリスト教に基づく神への感謝と同時に、奴隷時代を生き抜いた祖先がいたからこそ、今の自分たちがいる、親戚と家族が集まって食事ができる幸せがある、という祖先への感謝も込められています。

ソウルフードという言葉は奴隷時代に生まれた言葉ではありません。

奴隷制度が廃止され、なお人種差別が公然と行われていた1960年代に生まれた言葉です。 続きを読む 人と人のつながりを再確認する料理

日本人のソウルフードとは?

これまで、さまざまなソウルフードを紹介してきました。

では日本人のアイデンティティを呼び覚ます、日本人としてのソウルフードはなんでしょう?

行き着くところ、おにぎりと味噌汁。

そう思いませんか?

ジャポニカ米を主食とするのは日本人だけだし、味噌汁も日本独自の食文化です。 続きを読む 日本人のソウルフードとは?