「モノを持たない生活」カテゴリーアーカイブ

漂泊が芸術を生み出す

モノを持たない生活の究極になると、漂泊に結びつきます。

葛飾北斎や松尾芭蕉だけでなく、明治から昭和にかけては種田山頭火、昭和に入ってからは14年もの間、放浪生活を続けていた山下清もまたモノを持たない生活の人でした。

日本だけではありませんね。

オランダ時代、パリ時代、アルル時代、サン=レミ時代、さらにオーヴェル時代と住居を変える度に傑作を生み出したフィンセント・ファン・ゴッホ、ロシアに生まれながら、けっしてロシアに帰ることをしなかったマルク・シャガールなども漂泊の画家と言われています。

そういえば、物語上の仮装人物ですが、「フーテンの寅さん」もカバンひとつで全国を回る、モノを持たない生活者の代表的な人物です。 続きを読む 漂泊が芸術を生み出す

日本でも増えた家具付き賃貸

モノを持たない生活の究極が漂泊だとしても、現代社会で勤め人だとしたら、さすがに漂泊はマズいですよね。

ありあまるお金があって漂泊しても社会的に認知されているのならともかく、収入のないまま漂泊したら、ただの「住所不定者」になってしまいますから。

もっとも、ゴッホや葛飾北斎は住所不定者でも良しとした潔さがありましたけれど。

したがってモノを持たない生活も社会的認知を求めるなら今の生活を崩さない程度にしておきましょう。

最低でも住民登録のできる住居は確保しておいた方がいいですね。

最近、日本でもパリのアパルトマンのように家具付きの賃貸アパート・マンションが増えてきました。 続きを読む 日本でも増えた家具付き賃貸

家具付き賃貸は日本全国にあり

一切の家財を捨てて家具付き賃貸に入る、というのは大げさですが、実際、家具付き賃貸には魅力的な物件が豊富に揃っており、それらは今、ネットで検索できます。

…漂泊もネットが関わった途端に安っぽい響きになりますが、それはともかく。

たとえば北海道。

JR函館本線の小樽駅より徒歩17分の距離、洋室28.18㎡にキッチンと分離したバス・トイレがあり、浴室乾燥機やガス暖房、光ファイバーまで敷かれていて家具付き、家賃なんと4.08万円。

ちなみに築7年ですから、ほとんど新築です。 続きを読む 家具付き賃貸は日本全国にあり

たとえモノが増えてもそれを受け入れる姿勢を

モノを持たない生活、やはり独身の特権ですね。

結婚をするとなった時、相手は同じようにモノを持たない生活を信条としている人ならば生活スタイルを守ることもできますが、必ずしもそうとは限りません。

結婚前に予感はしていたけれど、妻となった女性が部屋中にファンシーグッズを置いたり、夫となった男性がコンピューターゲームのソフトを山積みにしていたり、というのもよくあるケースです。

さらに子供が生まれれば当然のことながらモノは身の回りに溢れ返ってしまいます。

結婚して子供が生まれれば漂泊などというのは、まさに夢物語。

逆に結婚して子供が生まれているのに漂泊などを実践するようでは人間失格でしょう。 続きを読む たとえモノが増えてもそれを受け入れる姿勢を

モノが淘汰されるのを待つのも方法

さて、ここまで読んでモノを持たない生活は意外と大変なことに気がつかれたことでしょう。

モノへの執着がなくなり、次に棲家への執着も消え、最終的にはお金の執着もなくなって漂泊の人生を歩むことが究極のモノを持たない生活となります。

ただの漂泊者、あるいは何かを求めるための漂泊者になっても違いはなく、漂泊者に貴賎はありません。

もちろん、物事は白と黒だけではないので究極のモノを持たない生活者にならなくても構わないし、そもそも、そこまで求道的になることもまた、執着と考えることができます。

結果として、漂泊の人になっちゃった、という感じがベストなんですけれどね。 続きを読む モノが淘汰されるのを待つのも方法

出勤時に持つカバンの中身はなんですか?

モノを持たない生活は執着のなくなった結果のライフスタイルですが、いきなり100あったものを1にするというのも無理な話なので、少し実践的モノを持たない生活の一例を上げてみましょう。

たとえば一般的男性ビジネスマンの出勤スタイル。

なぜか会社へ行くためにカバンやアタッシュケースを持ち歩く人がいます。

中身を見ると家に持ち帰った仕事の残りの書類や資料、データの入ったノートブックやタブレット、それらの電源アダプターやUSBコード、電子手帳にシステム手帳、時には音楽を聞くためのプレーヤー、ゲーム機なんていうものも入っていたり、さらに元気の出るドリンク剤やゴシップ好きの三流週刊誌なんていうのも入っていたりします。

これ、ほとんど要りません。 続きを読む 出勤時に持つカバンの中身はなんですか?

まずは出勤時の手ブラを目指す

出勤の際のカバンの中身を減らすのは、モノを持たない生活の第一歩でもあります。

まず仕事関係の資料や会社で済ませられずに家へ持ち帰った仕事書類について。

そもそも、家で仕事をするということが無駄の始まりです。

家に仕事を持ち込むという気持ちがあるから会社で仕事が終わらないのであり、家では仕事をしない主義にすれば会社で仕事を終わらせようという気になります。

家で仕事をしない主義にすれば書類や資料がいらなくなりますね。

また会社以外の場所でも仕事をしない主義にすれば、ノートPCやタブレットも要らなくなります。 続きを読む まずは出勤時の手ブラを目指す

オーダーメイドのスーツを作る理由

では、残った出勤のために必要なモノをどこへ収納すればいいか?

スーツのポケットに収納できるでしょ?

今時はスーツの型崩れが心配でポケットにモノを入れない、なんて伊達男は少ないと思いますが(だからといって男性用ハンドバッグを持つのは論外、あれほど盗難に遭いやすいものはないし、しかも持っていてサマにならないものはないので)安い量産スーツはモノを入れるとヨレヨレになるのも事実。

オーダーメイドでスーツを作りましょう。

まだまだ、探せば街中にテーラーがあります。

そこで夏用を2着、スリーシーズンを2着、合計4着作り、大切に扱えば一生、その4着で済ませられます。 続きを読む オーダーメイドのスーツを作る理由

システム手帳に縛られるな

ビジネスマンである以上、モノを持たない生活を送りたくても最低限のモノは必要になります。

けれど、その最低限のモノでも小さく工夫することでモノを持たない生活に近づくことはできます。

たとえばバブル最盛期は誰でも持っていたシステム手帳。

さすがにスマートフォンやタブレットを使いこなす人が増えたので使っている人は減ってきた、と思ったら、意外にまだ多くの人が使っているのでちょっと驚きです。

なかにはB5サイズなんて大きなサイズやファッションブランドから販売されているものまであってステイタスな部分すら感じさせるシステム手帳があります。

モノを持たない生活を望むなら、これほど無用なモノはありません。 続きを読む システム手帳に縛られるな

生涯これ1本の万年筆を持つ

紙とペンはあらゆる記憶媒体のなかでもっともシンプル、そして耐久性を持っています。

モノを持たない生活を望む人には、これほど最適な記憶媒体は他にありません。

紙は50円のメモ帳で十分ですが、なぜか溢れるのがペンの方。

もちろん、これもコンビニで売っている100円のボールペンで十分なのですが、なぜか100円ボールペンはペン立てのなかで増幅する傾向にあります。

メモ帳は記録が残っているのでワンオフとなりますが、ボールペンは代替が効くということがその理由でしょう。

モノを持たない生活において、これはもっとも忌むべき無駄、邪魔です。 続きを読む 生涯これ1本の万年筆を持つ

SNSの人間関係もすっぱり切る

現代社会、隣人とのつながりが希薄になっている反面、ネットのSNSからも伺えるように人とのつながりを切望する傾向が見られます。

まるでクレープのように薄く広く伸ばした人とのつながりですね。

Facebookでは「いいね!」を連発して友達を増やし、Twitterではフォロワーがどれだけいるかで一喜一憂、LINEでは既読通知を行わない裏ワザまでネットに氾濫するほど、SNSにおける人のつながりは希薄でありながら複雑化しています。

今さらSNSについてあれこれ言ってもこれだけ利用者が増えている以上、詮無いことですが、モノを持たない生活を望むなら、SNSについても一考を必要とするでしょう。

人はモノではない、という反論はもちろん承知。

しかし、増え続けるSNSの人間関係はモノを持たない生活に取って無駄、邪魔となりませんか? 続きを読む SNSの人間関係もすっぱり切る

記念のモノはすべて過去のモノ

モノを持たない生活をするための基準は、自分の未來に必要なモノだけを手元に置く、と考えれば現在の身の回りを整理できるでしょう。

逆に言うと、過去と決別できない人ほどモノが溢れています。

とくに人が絡んでいるモノを捨てられない場合はこの傾向が強いといえますね。

年賀状や暑中見舞い、名刺や写真などは特定の人物、会社を除けばまったく必要ないものです。

貴方がそれらを大切に(あるいはとりあえず)持っていたとしても、相手は貴方のことを忘れているかもしれませんし、むしろその確率の方が高いはずです。

もうひとつ、捨てられないのが自分の過去に華やかな時代があり、それらを象徴するモノですね。 続きを読む 記念のモノはすべて過去のモノ