これまで世帯あたり電気使用量の多い家電製品ベスト3、冷蔵庫に照明器具、テレビの省エネ、エコ家電を紹介してきましたが、どれほど消費電力を抑えようと、これらの家電製品には省エネ、エコの面から見れば重大な欠陥があります。
それは単体で使用する限り、消費する電力は電力会社からの供給であること。
どれほど省エネ仕様であっても電力会社に供給を頼っている以上、電力会社は電力を供給するために発電しなければなりません。
発電は主に火力発電所によって行われており、2012年度のデータでは石油、石炭、天然ガスを原料とした火力発電が全体の6割以上を占めていました。
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火力発電の最大のネックはCO2が多いことです。
原子力発電推進派が原子力発電を擁護する大きな要因のひとつがここにあり、原子力発電は火力発電に比べてCO2排出量が圧倒的に少ないという事実があります。
さらに石油を燃料とする火力発電は中東情勢で原油価格が大きく左右されることに比べ、原子力発電は自国で原料をまかなえるとして安定した電力供給と価格設定を約束するというのが推進派の言い分。
省エネ、エコという一方向だけを見れば原子力発電推進派の言い分には正当性が見られます。
もちろん、経済性やCO2排出量よりも安全性が優先されることは言うまでもないことですが。
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