奴隷制度を生き抜くために生まれた料理

人は皆、平等である、なんて思想が一般化したのも人類の歴史を見れば、つい最近のこと。

なにしろ富裕層が貧困層の他人種を買う、という奴隷制度が公然と認められ、それが近代国家の形成する19世紀まで続いていたのですから。

アメリカ唯一の内戦であるThe Civil War、南北戦争は奴隷制度の廃止がひとつの目的となって起こった戦争です。

映画「風と共に去りぬ」はこの南北戦争時代を背景にしており、アカデミー賞9部門を受賞した名作との誉れ高き作品ですが、その一方で黒人団体からは奴隷制度を正当化して白人農園主を美化していると強い抗議を受けています。

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人種間問題は複雑になり過ぎているので一概に言えることは何もありませんが、奴隷として農園で働いていたアフリカ系黒人の労働条件は過酷なものであったことは間違いありません。

死なない程度の(なにしろ商品として買った貴重な労働力ですから死なれては困るわけです)家屋や衣料、わずかな医薬品と、そして貧素な食料が与えられました。

もちろん、その環境で満足に生き延びることはできません。

そこで奴隷たちは飢餓感を救うための本能を働かせ、食の改善を工夫しました。

それが現在、ソウルフードと呼ばれている原点です。

人間が生き延びるために何をどのようにして食べたのか、もっとも現実的な調理方法がここにあります。

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