ソウルフードは栄養満点

黒人奴隷は肌の色で働く場所を決められた歴史があります。

純血で色の濃い黒人は野外の労働を、混血によって色が薄くなった黒人は持ち主の家屋に入ってハウスキーピングやベビーシッター、それから調理をするようになりました。

ここでも富裕層の余った食材がソウルフードを発展させます。

黒人奴隷が調理するようになると、それら余った食材を日々の食生活に取り入れるようになりました。

残った果物はパイになり、食べ残して固くなったパンはブレッドプディングに、付け合せのサツマイモが茹でたジャガイモと一緒に食べられるようになり、骨のついた鶏肉は保存しておいた豚や牛の油で揚げてフライドチキンにしたのです。

スポンサーリンク

こうした余り物の食材で栄養価は足りたのでしょうか?

じつはソウルフード、バランスの取れた栄養食だったのです。

内臓肉は保存性が悪いことから当時は廃棄されていましたが、筋肉を作ったりエネルギー源となったりするタンパク質が豊富に含まれているほか、ビタミン群や鉄分が豊富に含まれていますが脂質が少ないのでコレステロールが溜まりません。

青菜類はソウルフードでカラードグリーンと呼ばれる食材ですが、これらにはビタミン類のほかにミネラルやβカロチンが含まれており、茹でたジャガイモは肉類を主食とする人種には欠かせない食物繊維たっぷりの食材です。

まさに、魂をつなぎとめるための、ギリギリの栄養をまとめて摂取する食事。

余った食材という偶然性を生き抜くための必然に変えた食に対する知恵が、ソウルフードのなかに込められているのです。

関連記事(一部広告含む):