讃岐地方でうどんが発達したのは気候的背景があります。
まず典型的な瀬戸内海式気候のため、日照時間が長く穀物の栽培に適していたこと、二毛作によって小麦の生産が盛んに行われたこと、雨量が少量のため製塩も行われていたこと、小豆島で醤油の生産が始まったこと、そして近隣の伊吹島がいりこの名産地だったこと。
つまり美味しいうどんを作るためのすべてが揃っていたのです。
とくにイリコで出すダシは強い下地を作るため、コシが強いと言われる讃岐うどんに負けない汁を作ると言われています。
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香川県では毎年7月2日に訪れる「半夏生(はんげしょう)」に、麦刈りや田植えの繁忙期の苦労をねぎらう意味でうどんを振る舞った風習があったり、「うどんが打てない女は嫁にも行けない」と言われて子供の頃から家庭でうどんを打つ技術を学んだ習慣があったりしました。
讃岐うどんが全国に広まったのは香川県の仕掛けによるものですが、うどんは香川県の一般市民の日常に欠かせない食べ物であることも事実です。
その証が、香川県内に多数あるうどん店の形態でしょう。
観光客用の一般的な大型店舗でも讃岐うどんを食べることができますが、元々、地元の人しか相手にしなかったセルフ形式の店こそ、讃岐うどんがソウルフードの名に相応しい食べ物である理由なのです。
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