うどんでも鍋でもなくほうとう

同じ鍋料理でも山梨のほうとうになると作り方も事情も違ってきます。

ほうとうは水分を加えた小麦粉を練り、生地状にして包丁で幅広に切ったものを味噌ベースの出汁に入れて野菜と一緒に煮込む鍋料理です。

うどんと何が違うの?

そう思われがちですが、生地から切る段階においてグルテンが発生していないため、まず、うどんのようなコシがありません。

それから生の状態で煮込むため小麦粉の一部が溶けて汁全体にトロミがつきます。

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一緒に煮込む野菜の代表格はカボチャで、このカボチャからもトロミが出るので汁はかなりトロトロの状態になります。

山梨でほうとうが生まれたのは、甲斐の国に水田が少なく山が多かったことから米飯が貴重な存在だったことが理由のひとつ。

小麦の栽培は一般的に広く行われていたことから粉食文化が発達、各種野菜と一緒に煮込むことで小麦使用料を少なくでき、さらに栄養価も高かったことから米飯の変わりとして広まりました。

主役となる小麦粉から作られた具ですが、これは今でも山梨県外から見ると「幅広のうどん」という認識を持たれますが、当の山梨県人に言わせれば、これは麺ではなくほうとうである、という認識を崩そうとはしません。

米飯の変わりとして広まったこと、カボチャという一般的な野菜と味噌を使い、安価であると同時に栄養価が高いこと、さらに山梨県人のほうとうに対する確固たる認識があることを総合すれば、ほうとうは立派なソウルフードといえます。

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