魂を揺さぶられる発酵食品

ソウルフードにはプリミティブな魂を呼び覚ます料理、という解釈もあります。

この解釈には黒人奴隷時代、なんとかして生き延びようとした希望の糧でもあったソウルフードを今再び食することによって、当時のポジティブな気持ちを忘れないようにする、という意味が込められています。

もちろん、日本にはそこまでインパクトのあるプリミティブな魂はありませんが、インパクトのある郷土料理は存在し、その味覚からしばらく遠ざかっていると無性に食べたくなる、あるいは郷土に戻ってその料理を味わうと帰った気がする、または郷土から離れている時に、その味覚を味わうとホームシックになってセンチメンタルな気分になる、という例はあります。

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その代表格が発酵食品でしょう。

たとえば全国各地にある熟れ鮨は郷土料理と同時に、インパクトのある味覚と嗅覚へ強烈に訴える匂いは紛れも無く魂を呼び起こし、揺さぶるソウルフードに間違いありません。

残念ながら滋賀県名産の鮒寿司は材料としてもっとも適しているニゴロブナが漁獲高減少から高価になってしまい、ソウルフードとは呼べなくなってしまいましたが、それでも秋田県にはハタハタ寿司があり、和歌山県にはサンマ寿司、石川県には野菜のかぶらとブリを使ったかぶら寿司があります。

熟れ鮨に馴染みのない人ではなかなか食べられない発酵食品ですが、一度食べると、なぜか後を引き、気がついた時はすっかり虜になってしまうのが、この料理の大きな魅力。

一度も食したことのない人は機会を作ってでも食べてみるべし。

魂が激しく揺さぶられること、間違いなし。

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