モノがなくても何とかなったのが江戸の暮らし

モノを持たない生活に憧れるなら、江戸時代における庶民の生活ぶりを知っておいてもソンはありません。

「金は天下の回りもの、なんとかならぁな」

ちょっと舌を巻いてべらんめえ調で言えば江戸っ子的雰囲気が出ます。

江戸っ子のモノに対する執着のなさは前項でも触れましたが、この名言でも分かるように、お金にも執着を持っていなかったんですね。

逆に言うと、多少、お金に困っても生活できたという背景があります。

江戸時代の庶民の生活の場であった長屋は生活共同体であったため、隣近所の関係が深く、困った時はお互い様の考え方から日用品の貸し借りだけでなく、米や味噌、醤油など食品での貸し借りまで行われていました。

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こういった風習は長く続き、じつは住宅事情が改善される高度成長期前後まで行われていました。

若年層の方はぜひ祖父、祖母に聞いてみてください。

味噌、醤油、砂糖などは隣近所からよく借りたもんだ、なんて答えが戻ってくるはずですから。

もちろん、隣近所付き合いが希薄になっている現代では通用しませんが、

「なんとかならぁな」

という考え方は、モノを持たない生活を送るためには不可欠要素です。

あれがないと不便、とか、これがないと困る、なんていうものを多く抱えるほど、モノを持たない生活から遠ざかり、やがてモノが溢れる生活に逆戻り。

なければ諦める、というくらいの潔さが必要です。

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