漂泊が芸術を生み出す

モノを持たない生活の究極になると、漂泊に結びつきます。

葛飾北斎や松尾芭蕉だけでなく、明治から昭和にかけては種田山頭火、昭和に入ってからは14年もの間、放浪生活を続けていた山下清もまたモノを持たない生活の人でした。

日本だけではありませんね。

オランダ時代、パリ時代、アルル時代、サン=レミ時代、さらにオーヴェル時代と住居を変える度に傑作を生み出したフィンセント・ファン・ゴッホ、ロシアに生まれながら、けっしてロシアに帰ることをしなかったマルク・シャガールなども漂泊の画家と言われています。

そういえば、物語上の仮装人物ですが、「フーテンの寅さん」もカバンひとつで全国を回る、モノを持たない生活者の代表的な人物です。

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生まれながらの漂泊者クヌルプを主人公にしたヘルマン・ヘッセ著「クヌルプ(日本語タイトル:漂泊の魂)」は1915年に発表されましたが、現在でも世界中で愛読されています。

抽象的ではありますが、何事もモノが溢れかえると物事の大切な部分が隠れてしまうのは事実。

人生に迷って、へんな宗教や役に立たない啓蒙書を読むくらいなら、いっそのこと何もかも捨てて、一度、漂泊してみたらいかがでしょう?

さっぱりして見えてくるものがあるかもしれませんよ?

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